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ノクターン 作品9-2 変ホ長調

映画『愛情物語』に使われた有名な旋律。いわゆる通俗名曲として専門家によっては評価が低いが、生前ショパン自身はこの曲に愛着を感じていたともいわれ、ロベルト・シューマンの妻クララがショパンの曲を演奏した折、彼はお返しにこのノクターンを弾いたというエピソードが伝えられている。

別れの曲 (12の練習曲 作品10-3 ホ長調)

ショパン自身が「生涯でこれほど美しい旋律を書いたことはない」と語ったという。哀愁を帯びた主部と、激情的な中間部の対比が見事。曲名は戦前のフランス映画(ないしドイツ映画。中身は初恋の人、コンスタンティアとの別離を創作したもの)の邦題に由来。自筆譜のテンポ設定はヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポであり、近年このテンポで練習曲風に弾くピアニストも極僅かいる。

革命のエチュード (12の練習曲 作品10-12 ハ短調)

オクターブで叩き付ける悲憤の旋律が、低音の速い動きのうねるような伴奏に乗って、一見荒々しく、だが高雅な響きをもって歌われる。コーダではやや弱々しくなり、しかし最後に強奏が滝のようになだれ落ちて終わる。実は革命というタイトルを付けたのはフランツ・リストである。

前奏曲雨だれ 作品28-15(変ニ長調)

中音部の変イ音が弱く、とぎれとぎれに全曲打ち続けられる。その上に夢見るような旋律。中間部は低音部に一時旋律が移り、暗鬱な印象となる。この曲もしくは同様な趣の同曲集第6番(ロ短調)は、マジョルカ島滞在中に大雨の中サンドが寺院に戻って来たところショパンが弾いていた曲との伝説。
ピアノソナタ第2番「葬送」 変ロ短調 作品35
第3楽章におそらく世界で最も有名な葬送行進曲を持つ。全曲の劇的な構成-特に第4楽章ーゆえ、ソナタとしては破綻をきたしているという評も当時はあった。

幻想曲 ヘ短調 作品49

ショパンの健康もサンドとの仲も安定していた時期の作。「幻想」とあるが全編どっしりした構成で、不安の影は微塵も感じられない。

バラード第4番 ヘ短調 作品52

「バラード(譚詩曲)は、3拍子を基調とした物語風の曲。ショパンの最後のバラードであるこの曲は複雑な構成を持っており、傑作ぞろいのバラードの中でも最も内容が濃く、また技術的にも大変な難曲で、ショパンの最高傑作のひとつに数えられている。

英雄ポロネーズ

「ポロネーズ第6番変イ長調 作品53」の通称。ショパンのポロネーズのなかで、最も演奏される機会が多い曲。
そのタイトルからうかがわれるように勇壮で、ダイナミックな曲調が大きな特色となっている。この作品が作曲された1842年のショパンは、結核がかなりひどくなり、かなり衰えていたというが、力強い情熱や輝かしい精神力が感じられる曲で、ショパンの魂に秘められた熱い愛国心がこの作品の中で現れている。

舟歌 嬰ヘ長調 作品60

「舟歌」は、西洋では通常6拍子だが、ショパンはフレーズの長さを息長く、倍の12拍子とした。清明な美しい曲だが、サンドとの関係が破局に近づく頃に作曲され、また父の死に接した衝撃で健康が悪化した、その影が見え隠れしていると言われることもある。この曲をロンドンで初演した際、ショパンは、楽譜上フォルテシモと表記されているコーダ部を、ピアニシモで消え入るように弾いたという。

幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61

「ポロネーズ第7番」とされるが、むしろ「ポロネーズ風幻想曲」というにふさわしい。5つの主題(そのうち2つがポロネーズ風)が独特の型式により悲痛にして夢幻的な世界を作り出す。ショパンの最高傑作と考える人も多い。

小犬のワルツ(ワルツ 変ニ長調 作品64-1)

ショパンワルツのなかで、最も短くかつ最も演奏される機会が多い曲の一つ。速く細かい動きの旋律の主部が印象的。サンドの飼い犬が自分の尻尾を追いかけてくるくる回っている様子を描いたともいうが、献呈はデルフィーナ・ポトッカ夫人になされている。

幻想即興曲 嬰ハ短調[遺作]作品66

右手の速いパッセージが繰り広げられる典雅な主部と、歌謡的な旋律のトリオ部と短いコーダで構成される。若い頃の作品で、友人のユリアン・フォンタナが手を加え、『幻想即興曲』と名前をつけて出版した。この曲に関してショパン自身は友人に「この曲はベートーヴェンの『月光』を拝借して創った」と語っており生涯この曲を演奏することも公開することもしないつもりでいたらしい。

夜想曲第20番嬰ハ短調[遺作]

映画『戦場のピアニスト』にも出てきた有名作である。遺作だが、ショパンがまだ若いときに作った曲である。この曲の主部は第10番のワルツにとても似ていて、中間部はピアノ協奏曲第2番、歌曲によるモチーフがいろいろ組み合わせられて構成されている。

軍隊ポロネーズ イ長調 作品40-1

「ポロネーズ第3番」の通称。英雄ポロネーズと並ぶ名高い作品として有名である。序奏がないため、いきなり主題から展開され、8小節単位で曲が進んでいきコーダもなく終了する。1838年、マジョルカ島での静養の際に作曲されたといわれる。

アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22
ショパンの最後の大曲の一つ。ダイナミックかつ繊細な、華麗この上ない名曲である。映画『戦場のピアニスト』では潜伏中の主人公がピアノに向かって頭の中で弾き(主人公は鍵盤には触れないがメロディーが流れる)、またエンディングではオーケストラを伴って演奏され、映画を締め括る。

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